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米議会、AppleとGoogleに外国製アプリのデータの保管場所を調べるよう勧告

AppleとGoogleの2社の最高経営責任者(CEO)に対して、米国家安全保障小委員会の委員長を務めるスティーブン・F・リンチ氏(マサチューセッツ州議員)は、外国製アプリのデータがどこに保管されているのかを調査するよう勧告しました。

現時点ではデータの保管場所の開示義務はなし

リンチ氏がAppleのティム・クックCEOとGoogleのサンダー・ピチャイCEO宛てに送付した書簡には、外国製アプリが安全保障の脅威とならないよう対策を講じるよう記されています。

クックCEOに送られた内容が公開されていますが、文面では「アプリのユーザーデータがどこに保管されているかの情報開示は求めない」とするAppleの姿勢は安全保障の観点から見ると十分でないと指摘されています。

リンチ氏いわく、米国市民は外国のアプリが取り扱うデータが米国の安全保障を脅かす可能性があることを認識していないとのことで、同氏は最低でも米国と敵対する国々にセンシティブな情報が保管される場合、プライバシーと安全保障上のリスクとなることをユーザーに知らせるべきとしています。

App Storeにデータがどこで保管されるかを明記すべき?

リンチ氏は、7月31日までに4つの質問に答えるようAppleのクックCEOに求めています。

質問内容には、「今後Appleはアプリ開発者にアプリが取り扱うデータがどの国で保管されるかの情報開示を義務付けるか」「今後AppleはApp Storeにアプリごとのデータの保管場所を明記するつもりがあるか」などが含まれています。

インド政府は、中国との武力衝突をきっかけに、中国製の59のアプリを国内でブロックしたばかりです。

米国の政府高官が、人気動画共有アプリTikTokの利用禁止を検討していると発言するなど、安全保障を理由とした外国製アプリのブロックは、新たなトレンドとなりつつあるのかもしれません。



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