2020年7月10日に、Amazonが「セキュリティ上のリスクのため、本日中に社内で使用するメールにアクセスするすべての端末からTikTokを削除してください」と通達するメールを従業員に対し送信していたことが分かりました。その後、Amazonは同日中に「メールは誤って送信されたものです」と発表し、TikTokの削除に関する業務命令を撤回しました。
Amazon Backtracks From Demand That Employees Delete TikTok - The New York Times
TikTokは、中国のByteDanceが開発・運営しているショートムービー共有プラットフォームです。アプリのダウンロード数が合計20億回を突破するなど、若年層を中心に絶大な人気を誇るTikTokですが、「児童プライバシー保護法に違反し続けている」「小児性愛者の狩り場になっている」という批判が続出しているほか、セキュリティ上の懸念や法令違反といった問題も度々指摘されています。そのため、アメリカやインドといった国ではTikTokの使用を禁止する動きが広がっています。
ニューヨーク・タイムズは2020年7月10日に、Amazonが従業員にTikTokのアプリをスマートフォンから削除するよう求めたと報じました。ニューヨーク・タイムズが内部関係者から入手したメールには、「セキュリティ上のリスクのため、7月10日までにAmazonが社内連絡に使用している『Amazonメール』にアクセスする全ての端末から、TikTokのアプリを削除する必要があります。アプリを削除しても、ブラウザからTikTokのサイトを利用することができます」と記載されていたとのこと。