アメリカなど32か国の科学者239人が、WHO=世界保健機関に対して、新型コロナウイルスは空気感染する可能性が高いとして、効果的な対策を進めるよう、公開書簡で求めました。
科学誌のサイトで6日に公開された書簡は、「新型コロナウイルスの空気感染に取り組む時だ」と題され、32か国の科学者239人が署名しています。
書簡によりますと、会話や咳などでごく小さな粒子の中に放出されたウイルスは空気中に漂い続け、感染者から2メートル以上離れた所でも感染のリスクがあることを示す研究結果があるとしています。
新型コロナウイルスが空気感染する可能性を医学界や関係機関に認識するよう求めたうえで、オフィスや学校、病院、高齢者施設などでは十分かつ効果的に換気することや、特に公共交通機関や公共施設などでの混雑を避けることなどの対策を各国に推奨するようWHOに求めています。(07日08:04)