Visaはこのほど、Visaトークンサービスによるトークン発行数が全世界で10億個を超え、eコマースのイノベーション促進や決済の安全性強化に向けた独自サービスの提供において、大きなマイルストーンを達成したことを明らかにした。
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Visaトークンサービスは、カード保有者が持つ16桁のカード番号をセキュアなトークンに変換することで、不正行為から本来のカード番号を保護している。
デジタル決済を利用する消費者は、2021年までに世界中で21億人(※)に達するとみられている。これまで以上に世界規模でデジタル決済の安全性強化が重要性を増している中、Visaのトークン技術は重要な役目を担うことが期待されている。
加盟店や小売業者によるトークン技術の導入が進む中、Visaトークンサービスはクレデンシャル・オン・ファイル(COF)トークン化への取り組みの拡張、推進に努めており、現在1万3,000店を超える 加盟店がVisa COFトークンを使用した取り引きを行っている。また、8,200を超えるイシュアが、150もの市場でVisaトークンサービスの提供を可能にしているという。
Visaは、データ保護におけるオペレーション上のリスクを最小に抑えるために、新たに生み出された加盟店やモバイルキャリア向けソリューションの提供を開始した。これにより、消費者による不要な手順や手間を削減するという。
また、Visaは最近買収した Rambus Paymentsトークンサービス事業をVisaソリューションである「Token ID」とするブランド再生計画を発表しようとしている。Token ID利用により、トークン化によってVisaが提供できる有用性はVisaのネットワーク上でのカードベースの決済を超え、対象地域のカードネットワークや アカウントベース決済、リアルタイム決済へと拡張されるとのこと。
Visaトークンサービスと連携させることにより、Token IDは、クライアントによる詐欺防止やトークン化技術を利用した決済ソリューションの安全性確保をサポートする。さらにVisaによる、特定のローカライゼーション要件を持つ新たな市場でのトークン化サービスの拡張にもつながるという。
※Statistaによる2014~2021年のデジタル決済による購入者数