NECと東急リバブルは6月11日、AI技術を活用して投資用区分マンションと購入希望者をつなぐマッチングシステムの開発に着手すると発表した。同システムは11月からの稼働開始が予定されている
東急リバブル、IoT見守りサービスを用いた活動を開始
さまざまな投資マーケットにおけるサポートツールが進化する中、不動産投資分野においても、同システムによって個々の顧客にパーソナライズされた情報を、営業担当者を通じて提供することが可能だという。
また、両社は、東急リバブルが保有する物件データ(築年数、利回り、駅距離など)や顧客データ(希望条件や資金計画など)に基づき、AI技術を用いて物件のおすすめ度をスコア化する予測モデルの開発に成功し、これを評価した結果、営業担当者が行う物件選定と遜色ない高精度なモデルであることも確認されたという。
同システムには、NECの「異種混合学習」などの機械学習技術を活用している。「異種混合学習技術」は、多種多様なデータの中から規則性を自動で発見し、その規則に基づいて状況に応じた予測を行うとともに、予測結果の根拠まで説明可能なホワイトボックス型AIであるため、従来人手では困難であった複雑な分析についても解釈性の高い予測結果を得ることが可能となるという。
東急リバブルは、同システムを導入することで、より多くの顧客にスピーディかつパーソナライズされた物件情報を届るとともに、より快適な不動産投資の機会を提供するためのデジタル化やCX(カスタマーエクスペリエンス)向上に取り組んでいくとしている。