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ZMPは、1人乗り自動運転ロボット『RakuRo(ラクロ)』の量産タイプを2020年7月より発売すると発表した。
ラクロは、豊かな表情と声によるコミュニケーションを取りながら自動走行する一人乗り車いすロボット。レーザーセンサーやカメラで周囲を把握、監視し、障害物を回避しながら、自動走行により目的地まで安心で確実な移動を提供する。また、時速6km/h以下で走行する電動車椅子として分類されるため公道走行も可能。テクノエイド協会が運営する福祉用具情報システム(TAIS)にも電動三輪車・電動四輪車の分類で登録されている。
量産タイプでは、これまでの実証実験を通じて利用者や運用事業者から得た要望を取り入れ、より乗りやすく運用しやすい製品に仕上がっている。乗りやすいよう、シート座面の高さを下げ、シート幅を広げてひじ掛けができる形状に変更。よりゆったりと座れるようになった。周囲の人とのコミュニケーションに重要な目は、より周りからの視認性を高めるために高輝度になり、多様な表現ができるように様々な表情のパターンも新たに開発。前方からの歩行者の顔を認識して目を合わせて挨拶をするアイコンタクト機能も強化している。
安全面に関しては、利用者の手が届きやすい前方のタブレット左側に非常停止ボタンを設置したほか、オプションでシートベルトの設置にも対応する。より運用しやすいよう充電口は前面のロゴプレートの内部に配置。プッシュ開閉により手軽に充電ができるようになった。また、ワゴン車等での運搬を考慮し、背もたれの高さを下げるなどの変更を加えている。さらに新機能として、全方位マイクを搭載。利用者や周囲の人が声でコミュニケーションできる「ZTalk(ゼットーク)」でラクロと簡単な会話を行うことができる。
サイズは長さ118.8×幅66.4×高さ109.0cm、重量は110kg。1時間の充電で4~6時間稼働。価格は5年リースで月額11万1000円、初期導入費200万円から(マップ作成や現地チューニング等、利用条件により個別見積)。その他、システム利用料、保守料は別途。