iPad Pro用に設計されたアップル純正キーボードは概ね好評ですが、数少ない不満の1つがファンクションキーがないことです。これは最新のMagic KeyboardおよびSmart Keyboardに共通した事柄です。
MacやPCなどのファンクションキーは様々な機能や設定の変更がワンタッチで実現できます。しかし、iPad用の純正キーボードにはそれらがなく、既存のキーに割り当てもできないため、ユーザーは設定アプリまたはコントロールセンターに入って画面の明るさなどを調整してやる必要があります。
そうしたファンクションキー機能の一部をショートカットキーにより実現するかもしれないことが、開発者向けiPadOS 13.5.5ベータから見つかったと報じられています。
米9to5Macは、iPadOS 13.5.5ベータのコード内に画面の明るさやキーボードのバックライト設定を変更できる新たなキーボードショートカットの存在を示す証拠を見つけたとのことです。ただしまだ有効にはできず、これらをカスタマイズできるかどうかも不明です。
現在のiPadOS 13では、実は[設定]>[一般]>[キーボード]>[ハードウェアキーボード]>[修飾キー]からCaps LockキーをESCに替えるなど、キー割り当て変更が可能となっています。
もともとESCキーはiPad用純正キーボードにないものですが、こうした修飾キーと同様に、明るさ変更がショートカットの組み合わせで使えるようになるかもしれないわけです。
iPadOSにはすでに、ファンクションキー付きの外付けキーボード(Mac用のMagic Keyboardなど)を接続した場合に、ファンクションキーにより輝度変更できる上に、そのための明るさレベル表示インターフェースを備えています(下図)。つまりショートカットキーさえ用意すれば、すぐにでも使える可能性が高いということです。