米連邦通信委員会(FCC)に申請された資料から、Appleが低消費電力アダプターを密かに開発していることが分かりました。社内向けのデバイスだと考えられています。
コードネームはMeerkat
Appleが開発中の新型デバイスは、低消費電力Wi-Fiモジュール(トランスミッター)で、1GHz未満の帯域を利用することから、近年注目の集まっているIEEE 802.11ahプロトコルだと考えられています。これはWiFi Halowとも呼ばれる規格で、従来型のWi-Fiに比べて遠くまで電波を飛ばせるため、IoTに適しています。
FCCが公開した資料の大半は機密扱いとなっており、その全貌をうかがい知ることはできませんが、コードネームは実在する動物の名前に由来した“Meerkat(ミーアキャット)”、製品番号はA2282だと分かっています。コードネームと製品番号のいずれも現行のApple製品とは一致しません。
一般販売はされないかも
すでにHomePodを発売しているほか、Project Titanの名の下に自動運転車(Apple Car)を開発中との噂もあり、Appleの本格的なIoT参戦かと期待が高まりますが、資料には「私有ネットワークアダプター」との記載があるそうです。
ニュースサイトAppleInsiderによると、これは工場やApple Storeでの使用を想定しており、残念ながら一般向けの販売を念頭においたものではないとのことです。資料では「セキュリティのための、認識最適化や認証されたデバイスの追加」が目的とされていることから、ストアでの使用が念頭に置かれているのかもしれません。