モバイル決済からデバイス間の通信まで、幅広く利用されるNFCに、ワイヤレス充電規格が策定されました。
現在、NFCはデータ通信で利用されていますが、NFCフォーラムによって決定された今回の規格では、NFCによる1Wのワイヤレス充電を可能にするもの。充電容量的には、かなり限定的です。
しかし、NFCによるワイヤレス充電には大きな未来があるかもしれません。これは消費電力の小さなデバイス、たとえばスマートウォッチやフィットネストラッカー、ワイヤレスイヤホン、スタイラスを充電するために策定されたのです。
現在、これらのデバイスではQi(チー)による充電機能が採用されている場合が多いのですが、NFCによる充電が実用的になれば、Qiのアンテナを削減して製品を小型化/コスト削減できるはずです。特に、スマートウォッチなどにはうってつけの規格ではないでしょうか。
なお、Qiの普及にそれなりの時間がかかったように、NFCによるワイヤレス充電の普及にも時間がかかる(あるいは利用されないケースも?)ことでしょう。それでも、小型デバイスの充電方法に革新がおきることに期待ですね。