予定やタスクをリストにして管理できるiPhone純正アプリといえば「リマインダー」だ。そういう機能があるということは知っていても、別のアプリを使っていたり、そもそも用途がイメージできなかったりで、使っていない人も多いのではないだろうか。
だが、実は度重なるアップデートを経たリマインダーは、iPhoneに備わる機能や純正デバイスとの強力な連携機能を手に入れ、使い勝手も非常によく、使いこなせば手放せなくなるくらい便利なアプリに成長を遂げている。本記事では、その使い方やさまざまな機能を紹介しよう。
そもそもリマインダーとはどんなアプリ?
リマインダーは、やるべきことを管理できる、いわゆる「To Do リスト」だ。リマインド、すなわち「思い出させる」エージェント的存在。
しかし、ただやるべきことをリスト管理してくれるだけのアプリではない。訪れた場所や指定された時刻と連携してタスクを知らせてくれたり、タスクを仕事仲間や家族と共有することもできる。直感的な使い勝手とスムーズな操作性も相まって、さまざまな状況で役立つはずだ。カレンダーに予定を入れている人もいるが、リマインダーでこそ便利なシーンがあるので、実用例を兼ねていくつか紹介する。
リマインダーの役立つシーン
・細かい作業の進捗管理がスムーズになる
リマインダーを使うことで得られるもっとも基本的なメリットは「やるべきことの“見える化”」だ。案件をリスト化することで効率が上がるほか、作業が完了したら「実行済み」にできるので、スマートに進捗を管理できる。
細かい作業の多いプロジェクトの管理や休日の大掃除など、なにが終わったか、またなにがまだ終わってないかがひと目でわかるため、あとから「やり忘れた!」と慌てふためく事態を未然に防止できる。
・繰り返し機能でルーティンワークのやり忘れを防止
特別な作業のみならず、毎日、あるいは毎月発生するルーティンワークの管理にも便利だ。リマインダーには繰り返し機能があり、定期的な作業も忘れないよう通知できる。
会議や外出などの予定はカレンダーを使えばいいが、定期的にやるべきことはリマインダーにまかせると便利だ。週に一度の観葉植物の水やりや、月末の家賃の振り込みなど、週単位や月単位でやるべきことを知らせてくれる。
・時間や場所ごとに発生する作業もキチンと管理
また、ただのリスト管理では、やるべきことのヌケモレを防ぎきれない場合もある。たとえば、クルマで通勤する人が「通勤途中でガソリンを入れる」というタスクを入れていても、それに気づいたのが職場に到着したあとなら意味がない。
しかし、リマインダーならAppleの地図アプリ「マップ」と連携できる。知らせるきっかけを「自宅を出る」という地図連動の設定にしておけば、「ガソリンを入れる」というアラートを走り始めたときに通知できるのだ。また場所のみならず時刻にも対応していて、絶対に見逃したくないテレビ番組があるときにアラート通知を設定しておくなど、使い勝手のバリエーションは幅広い。
・カテゴリ分けで家族用・仕事用・プライベート用など複数管理できる
このように作業を細分化していくと、リストは膨大になってしまう。しかし、リマインダーなら複数のリストをまとめて管理できる。仕事とプライベートを分けたり、幅広いプロジェクトを抱えている人ならプロジェクトごとにリストを分けるなどして、分類ができるのだ。
リマインダーでできる機能と使い方
・まずはタスクを入力
リマインダーを開くと、上段に[今日][日時指定あり]といった設定ごとにタスクをまとめる「スマートリスト」があり、中断に「マイリスト」が表示される。まず、画面右下の[リストを追加]をタップし、新しいリストを作成する。
作成したリストをタップし、左下の[新規リマインダー]をタップするとタスクを入力できる。続けて別のタスクを入力したいときは、キーボードの[改行]をタップすれば、すぐに入力することができて便利だ。