ライドシェアリングサービスのUberは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が収まり、ライドシェア事業を再開する時に備え、米国を含む一部の国でドライバーや乗客にマスクもしくはフェイスガードの着用を求める新ポリシーの適用計画を立てています。そのため、Uberはドライバーが配車を受け付ける前にマスクを装着しているかを確認する技術を開発していると伝えられています。
Uberは2016年に導入した随時IDチェックシステムによって定期的にドライバーにセルフィーを送信するよう義務づけています。これはUberへの登録に使った写真と突き合わせ、人物照合をおこなうため。新たなポリシーではこのシステムを使って、きちんとマスクを装着しているかを確認するのに使うと考えられます。
Uberは4月より、全世界のUberドライバーたちにマスクの支給を開始しており、消毒液も発送を開始したとされます。ただ、これらはいずれも医療従事者に優先で回されるため、実際にドライバーの手元に届くには時間がかかる可能性もあるとのこと。そのためドライバーは最悪バンダナなどででも口元を覆う対応が必要になるかもしれません。
米国の多くの地域ではすでにロックダウンが6週間になり、ライドシェア事業は商売あがったり状態。The Informationは先週、Uberが全社員の20%削減を検討中だとつたえていました。ライバル企業のLyftはすでに1000人を解雇し、数百人を一時帰休にすると発表しています。
ロックダウンが解除され、経済活動が再開されていく段階で再び感染が増加に転じないためには、今回のUberの新ポリシーのように慎重な対応策を用意することが重要になると考えられます。