最近セキュリティの研究者が、iPhoneとiPadのデフォルトの「メール」アプリに、何年間も2つのゼロデイ脆弱性(まだ対策が講じられていないセキュリティー上の脆弱性)があったと明らかにしました。
iOS12とiOS13で危険度は異なる
どちらの脆弱性も、悪意あるコードが含まれているメールを使って、ハッカーがリモート攻撃を実行できるもので、ユーザーが何もしなくても攻撃を受ける可能性があるものです。
この2つのバグの深刻度は、デバイスのiOSのバージョンによって変わります。iOS 12は、「メール」アプリでウイルスに感染しているメールを開いた場合にのみ、攻撃される可能性があります。
一方、iOS 13の場合は、ユーザーがメールやウイルスが含まれるコンテンツに反応しなくても、攻撃される脆弱性があります。
Apppleは対策を進めている
ありがたいことに、このバグは怖いように思えるかもしれませんが、Appleは修復を進めているところです。また、その間も、ほとんどのユーザーは簡単に安全性を保つことができます。
Appleの次のバージョンのiOS 13.4.5は、この2つのバグを修復します。バグの多いバージョンのiOSを使用している場合は、今すぐベータ版を入手できますが、数日以内に全員にアップデートがリリースされる可能性があります。
攻撃を少しでも防ぎたい場合は、Appleの「メール」アプリと自分のメールアドレスをリンクせず、サードパーティーのメールアプリに切り替えることもできます(おそらくパッチを待っていても大丈夫だと思いますが)。
有名企業がターゲット
この2つのiOSのメールのバグは、すでにハッカーに使用されていましたが、確認された攻撃のターゲットは、米国内の「フォーチュン 500」の企業や、日本やヨーロッパの著名な企業、それに少なくとも1人のヨーロッパのジャーナリストに限られていました。
したがって、企業の役員や幹部、もしくは著名人や知名度の高い人でなければ、おそらく悪意あるメールは受信しないと思われます。
いずれにしても、iOS 13.4.5はすぐに公式リリースされ、あなたのデバイスでも使えるようになるはずです。
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