新型コロナウイルスの影響で新情報も停滞するかと思われたWindows 10周辺だが、Microsoft Storeにて「メモ帳」をリリースし、Bingの風景写真などをWindows 10の背景画像として使用できる「Bing Wallpaper」も公開。Microsoft Edge Devチャンネルも「84.0.488.1」に更新するなど、以前とほぼ変わらないペースだ。
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Windows 10 Insider Previewも、4月だけでビルド19603、ビルド19608、ビルド19608.1006、ビルド19613.1000をリリース。特に米国時間2020年4月22日にリリースしたビルド19613.1000では、Cortanaを復活させた。公式ブログによれば、日本語を含む11カ国7言語に対応させたという(筆者の環境では動作を確認できていない)。
Microsoft Storeでは「Cortanaベータ版」を提供しており、バージョン2.2004.1706.0で日本語が使用可能になるはずだが、上図の通りメッセージは以前のままだ。A/Bテストで対象から漏れているのかと、別のデバイスでも確認したが結果は変わらない。
Cortanaの日本語音声認識はともかく、リマインダーなど一部の機能は有用だ。Outlookの予定表と連携すれば利便性も増す可能性が高いだけに、Cortanaの復活は歓迎すべきだが、気になるのはそのタイミング。「Cortanaベータ版」のシステム要件はWindows 10 バージョン18362.0以降となっており、Slowリングで配布しているWindows 10 Insider Previewはすでにビルド19041.208と条件を満たしている。このことから、Windows 10 バージョン2004でCortanaが復活する見込みがあるのではないだろうか。
もちろん、Fastリングで配布するWindows 10 Insider Previewは、次期Windows 10ではなく実験的に新機能を検証する存在のため、Cortanaが復活するとは言い切れない。だが、Cortanaは英語以外の言語サポートを一度終了したものの、再びサポート範囲を広げはじめた。Windows 10 バージョン2004もしくはWindows 10 20H2では、再びアシスタントとして働いてくれるかもしれない。