音質強化したAK新プレーヤー「A&norma SR25」5月22日発売 - 最大21時間再生

アユートは、Astell&Kernのスタンダードポータブルプレーヤー「A&norma SR25」を5月22日に発売する。直販サイトのほか、家電量販店、オーディオ専門店で取り扱い、価格はオープンプライスで、直販価格は94,980円(税込)。

AKプレーヤー「SR15」に限定カラー「Ice Mint」「Peach Blossom」

Astell&Kernが「The New Hi-Fi Standard」をキャッチコピーとして開発したA&norma(エーアンドノーマ)スタンダードラインの第2弾モデルで、既存のポータブルプレーヤー「A&norma SR15」の金属ボディや、左に傾いているディスプレイの配置など基本的なデザインは継承しつつ、外観、中身ともに刷新。AKでは「音楽のディテール表現とビットパーフェクトな再生の実現により、アーティストが意図したオリジナルのサウンドにどうやって近づけるか？という終わりなき問いに対する、最新の答え」を追求したという。

具体的には、シーラス・ロジックのDACチップ「CS43198」の左右チャンネル独立デュアル構成は従来から継承しつつ、より高速な信号処理を可能とする新しいクアッドコアCPUを採用。最大384kHz/32bitのPCM再生や、DSD 256(11.2MHz)のネイティブ再生に対応する(SR15は最大192kHz/24bitのPCM再生と、DSD64(2.8MHz)のネイティブ再生)。

ハイレゾ音源を遅延なく正しく再生するための新しいパフォーマンスモードを備えている。再生中の音源ソースのデータサイズに応じて、システム内のメモリーカードを自動的に最適化及び設定するモードだ。通常、再生する音源ソースの解像度が上がるごとに、より多くのデータを高速で処理する必要があるが、この部分が最適化されていない場合、音割れが発生する可能性があるという。これを防ぐために、SR25では高解像度のハイレゾ音源ソースにおいて新しいパフォーマンスモードを使用してシステムを調整し、最適化することで「ほぼ完璧に近いサウンドクオリティーで再現する」としている。

また、そのサウンドクオリティーを余すことなく引き出せるよう「Zero Noise」をキーワードに新規開発、設計したオーディオ回路「Ultra Low Noise Filter」を採用。SR15とは異なる高速信号処理をするためのPCB基板を新たに開発し、オーディオパスの⾧さを同じにすることで遅延のない超高解像度サウンドの再生を実現する。歪みのない信号伝達とノイズ除去の為に新規設計されたオーディオパターンと電源回路も左右各チャンネルに採用した。

バッテリ容量は3,150mAhでSR15と同じだが、SR25では電源効率を改善。サウンドクオリティを落とさずに従来の約2倍以上となる、最大約21時間の連続再生を実現した(SR15は約10時間)。これはAstell&Kern史上最⾧の連続再生時間になるという。

ヘッドホン出力は3.5mmステレオミニのアンバランスと、高音質な2.5mm 4極のバランス出力を装備。内蔵メモリは64GBで、microSDカードスロットを1基備え、最大1TBまでのmicroSD/SDHC/SDXCカード(別売)が使える。対応ファイル形式はWAV/FLAC/MP3/WMA/OGG/APE/AAC/ALAC/AIFF/DFF/DSF。MQAフォーマット音源の再生にも対応する。

無線LAN機能を備え、DLNAネットワーク機能「AK Connect」に対応。また、音楽ストリーミングサービスアプリなどをユーザーが追加できる「Open APP Service」を利用可能だ。Bluetooth機能を備え、高音質コーデックのaptX HDに加え、新たにLDACにも対応する。

本体はアルミニウム製。ディスプレイは静電容量式のタッチスクリーンで、従来の3.3型/480×800ドットTFT液晶から、3.6型/720×1,280ドットTFT液晶に高解像度化した。側面に備えた物理キーで再生/一時停止、早送り、巻き戻しの各操作が行える。下部のUSB端子はUSB Type-Cに刷新し、充電/データ転送に利用可能で、USBオーディオ出力にも対応する。本体サイズは約108.3×63.5×16.1mm(縦×横×厚さ)、重さは約178gで、SR15よりもやや大型化し、重くなった。

本体にケースは付属しない。別売オプションとして、レザーケース(税込7,980円)を用意。カラーはMajestic Black、Parigina Red、Flauto Tanを用意する。