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ドイツ版ハロ「サイモン」2代目が国際宇宙ステーションで活躍中

ドイツ航空宇宙センター(DLR)がIBM、エアバスと共同開発した宇宙飛行士支援ロボット「サイモン」。形は「機動戦士ガンダム」に出てくるハロみたいなんだけど、想像の斜め上に行った感のあるロボットの2代目が、現在国際宇宙ステーションで活躍しています。

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ドイツの宇宙飛行士支援ロボット「サイモン(CIMON)」は、実験などで多忙な宇宙飛行士に代わり、状態の観察など一部の仕事を担当するほか、宇宙飛行士とコミュニケーションして孤独な時間を癒やすために開発されました。CIMON(Crew Interactive MObile companioN)という名前の由来は、有名なSF(スペースオペラ)作品「キャプテン・フューチャー」に登場する、“生きている脳”ことサイモン・ライト教授(Professor Simon Wright)です。

2018年夏には、第1世代のサイモンが国際宇宙ステーションへ運ばれ、およそ1年間の実地試験が行われました。この試験結果を反映し、さらに能力を高めたのが第2世代のサイモン2(CIMON-2)です。

サイモン2は初代サイモンに比べ、バッテリーによる自立活動時間が30%向上。そしてマイクの感度もアップし、AIシステムの効率と安定性も向上したため、より的確に宇宙飛行士の話している内容を識別できるようになりました。

2019年12月5日、サイモン2はスペースXのドラゴン補給船(CRS-19)に搭載され、アメリカのケープカナベラル空軍基地から打ち上げられています。ドラゴン補給船は12月8日に国際宇宙ステーションに到着し、第61次長期滞在コマンダーを務めるルカ・パルミターノ宇宙飛行士(イタリア)によって、サイモン2の運用が始まりました。

ドイツ航空宇宙センターが開発したこともあり、サイモンは基本的に欧州宇宙機関(ESA)の実験モジュール「コロンバス(コロンブス)」で、ESA加盟国の宇宙飛行士によって運用されます。サイモン2は現在のところ、3年間は国際宇宙ステーションにとどまり、人間が宇宙で活動する際、ロボットがどのような手助けができるか実地試験を重ねる予定です。

将来は、ガンダムのハロや「宇宙兄弟」に登場するブギーのようなロボットが、宇宙飛行士の相棒として一緒に活躍する時代が来ることでしょう。サイモンはその先駆けとして、これからも改良を続けながら開発が進められます。



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