Microsoftが買収したソフトウェア開発プラットフォームのGitHubが、「GitHubはチーム向け機能を無料に」と題して公式ブログを更新し、すべてのアカウントでコラボレーター数の制限を撤廃し、無料プランユーザーでもほかユーザーのプライベートリポジトリで共同開発を行えるようにすると発表しました。
これまで組織がGitHubをプライベート開発に使用する場合は、有料プランのひとつに登録する必要がありました。しかし、地球上のすべての開発者がGitHubにアクセスできるようにする必要があるということで、GitHubは価格による制限を撤廃し、誰でも無料でプライベートリポジトリに他ユーザーを無制限に招き、共同開発が行えるようにしました。これに伴い、無料プランのアカウントでも他ユーザーの作ったプライベートリポジトリに参加できるようになります。
GitHubは組織ユーザー向けに提供してきた有料サービスを無料化することで、「チームはCI/CD、プロジェクト管理、コードレビュー、パッケージ開発のすべてを1か所でまとめて管理できるようになります」としています。
具体的な価格変更点は公式のFAQにまとめられており、以下の通りとなります。
・組織向け無料プランすぐに利用可能となり、プライベートリポジトリ数が無制限になります。
・これまで「Team for Open Source」プランを使用してきたすべての組織が、無料プランを利用できるようになります。
・無料プランで無制限のコラボレーター数が扱えるようになるため、個々の開発者がより共同開発を進めやすくなります。
・無料プランを利用する組織および個人は、GitHubコミュニティのサポートを受けることができます。
・「Pro」プランには2GBのパッケージストレージと10GBのデータ転送が含まれるようになります。
・「Pro」プランの月額料金が4ドル(約430円)に引き下げられます。
・「Team」プランは、最低限のシート要件なしで、ユーザー1人当たり月額4ドルに値下げします。
・2020年5月14日以降、「チーム」プランにはプライベートリポジトリの月間3000アクションが追加されます。
なお、「Pro」プランは月額7ドル(約750円)から4ドルに、「Team」プランも1ユーザー当たり月額9ドル(約1000円)から4ドルに値下げすることとなります。このほか、SAML認証を用いたシングルサインオン機能などを利用したいユーザー向けの、月額21ドル(約2200円)の「Enterprise」プランも用意されています。