テレビ朝日の玉川徹氏が14日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。新型コロナウイルスの治療薬としての効果が期待される、インフルエンザ薬「アビガン」の投与について持論を語った。
投与後に症状が改善した例もある一方で、現時点で明確な有効性が示されておらず、副作用の恐れもあるアビガン。玉川氏は「アビガンについては2段階かな、と思う」と話し、まずは「新型コロナに対しての投与が承認されていない段階の戦略」を提唱した。
「高齢者、ハイリスクの方には、インフォームドコンセントをした上で投与をどんどんすることが第1段階として必要。重症化させないことがある程度の確率で担保できるなら、せっかく備蓄しているわけですから、インフォームドコンセントの上で使うべき」と主張した。
次に、治験の結果、新型コロナウイルスへの有効性が確認できた場合を「第2段階」と仮定。「重症化させない効果がある程度確認できたのであれば、私は(患者)全員に使うべきだと思っている」と持論を述べた。
アビガンを新型コロナウイルスの治療薬として使う場合、現在の備蓄数は70万人分とされている。「全員に使うとなると足りない。ここを突破しないといけない。例えば『タミフル』は年間1300万人分、『リレンザ』は960万人分つくられている。日本の中でつくろうと思えばつくれる」とコメントした。