物議を呼ぶクオリティ。
Microsoft(マイクロソフト)が満を持して投入する、Androidを搭載したデュアルスクリーンスマートフォンこと「Surface Duo」。ホリデーシーズンまでには発売されるはずのこのスマートフォンのカメラのクオリティが、物議を呼んでいます。
全体的にボヤっとしていますよねぇ。しかし、写真やカメラの評価を始める前に、いくつかのことを踏まえておく必要があります。
まず、画像にはInstagramの悪名高い圧縮処理がほどこされていて、写真が編集されていたりフィルターが掛けられているかもしれません。また、写真の解像度は1080 x 1350ドット(1.5メガピクセル以下)なので、かなりトリミングされている可能性が高いです(一般的なスマホは12メガピクセル)。
そしてもっとも重要なのは、Surface Duoがまだ発売されておらず、未完成の部品を組み込んだプロトタイプのデバイスで撮影された可能性が高いことです。Surface Duoのハードウェアとソフトウェアはほとんど完成しているという噂もありますが、画像処理の小さな調整でも写真の品質には大きな影響を与える可能性があります。さらに、Surface Duoは事務処理といったプロダクティビティを重視したプロダクトで、カメラ機能は重視されていないことも想定されてます。
しかも、昨年秋の発表によると、Surface Duoにはリアカメラが搭載されていません。このような写真を撮影するには、端末を開いて逆側に折りたたむ必要があります(とはいえ、最終的にはリアカメラが搭載される可能性もあります)。
さて、写真の話題にもどると、粒子感が異常に粗かったり、シャツのハイライトが白飛びしていたり、どの部分もシャープでないことがわかります。ただし実際の撮影シーンがどのようなものかがわからないですし、別のデバイスとの比較写真もありませんので、この写真からSurface Duoのカメラ画質を評価する意味はあまりありません。
というわけで、さまざまな憶測を呼ぶ今回の写真ですが、製品は発売前ですしそう心配する必要もないんじゃないでしょうか。「Courier」など長年噂されてきたマイクロソフトの折りたたみタブレットが世に出ることを、今は喜びたいですね。