【シリコンバレー時事】米アップルと米グーグルは10日、スマートフォンを使って新型コロナウイルスの感染者と接触した人に通知できる技術を導入すると発表した。新型コロナの感染拡大抑止に向けて、スマホの基本ソフト(OS)市場のシェアを二分するライバルがタッグを組んだ。
利用者はスマホの近距離無線通信規格(ブルートゥース)を介して15分ごとに近くのスマホと交信。感染判明者が公衆衛生当局に情報を提供すると、過去14日間に接触した人に通知できる仕組みだ。今後数カ月かけて開発する。
当局が感染リスクのある人を探しやすくするのが狙いだが、プライバシー侵害の恐れもあり、利用者の明示的な同意を前提とする。位置情報は収集せず、他の利用者や、アップルとグーグルの両社は感染者を特定できないという。