Appleが、AirPodsの交換品を、未公開バージョンのファームウェアがインストールされた状態でユーザーに配送していることが分かりました。
左右でバージョンが違うと使用できない
AirPodsの修理を依頼した一部のユーザーから、交換品として届いたAirPodsにファームウェアバージョン「2D3」がインストールされている、との報告が米メディアMacRumorsの読者フォーラムやRedditに相次いでいます。
問題に遭遇したユーザーは、交換品として届いたAirPodsの片方だけに「2D3」がインストールされており、左右でファームウェアバージョンが異なるために使用できない、と状況を説明しています。
AirPodsのファームウェアは自動でアップデートされ、前のバージョンに戻すことができないため、ユーザー自身で解決することができません。
公開直前で非公開になった「2D3」
Appleのサポートに連絡したユーザーは、担当者と話すのに数時間かかったうえ、問題は解決せず、もう一度交換品を送るがインストールされているファームウェアのバージョンは分からないと言われた、と述べています。
Appleのサポート担当者から、「2D3」は公開直前でバグが発見され、そのまま非公開になった、との説明を受けたユーザーもいます。
問題は主にAirPods(第2世代)のユーザーから寄せられていますが、ごく一部、AirPods Proでも同様の問題が発生した、との報告もあがっています。
公開されている最新バージョンにもバグ
現時点でAirPods(第2世代)とAirPods Proのファームウェアの最新バージョンは、2019年12月に公開された「2C54」です。
なお、同バージョンにはAirPods Proのノイズキャンセリング性能が低下するとの指摘が寄せられ、公開から数日で提供が中止されています。