中外製薬が国内で治験開始 新型コロナ治療薬
中外製薬は8日、同社が開発した関節リウマチ治療薬「アクテムラ」について、新型コロナウイルスによる肺炎での臨床試験(治験)を国内で実施すると発表した。入院した患者に投与し、治療効果と安全性を確認する。今後治験の詳細を決めて速やかに始める考えだ。
アクテムラは、炎症を引き起こすタンパク質の作用を阻害する国産初の抗体医薬品で、世界の110カ国以上で承認されている。国内では2005年6月に発売。関節リウマチや一部の動脈炎の治療薬として使われており、新型コロナによる肺炎への有効性を検証する。