2019年11月、Twitter社が「6カ月以上使用されていない非アクティブなアカウントは段階的に削除する」との方針を発表したが、その後「故人のアカウントに配慮し、非アクティブなアカウントは削除しない」とし、話題となった。SNSを、故人の思い出をとどめるツールとして大事にしている人もおり、そういった人々への配慮がなされたというわけだ。
とはいえ、一般的には長期間ログインしていない「休眠アカウント」をそのままにしておくとまた別の問題が発生する。「なりすまし」や「個人情報の漏洩」といったリスクに晒される可能性があるのだ。これは故人に限った話ではなく、アカウントを“つくりっぱなし”にしているすべての人に言えることだ。
本記事では、休眠アカウントを放置した場合の危険性と、ユーザーが亡くなったときの対応をSNSごとに解説しよう。
休眠アカウントとは?
休眠アカウントとは、長期間ログインしていないSNSやオンラインサービスのアカウントのこと。(「放置アカウント」「休眠ID」とも)
アカウントを作成したものの、まったく使っていないSNSに心当たりはないだろうか。SNSのヘビーユーザーなら、複数のアカウントを使い分けたり、短期間のみ使用する「捨てアカウント」をつくったりした結果、そのまま忘れてしまい、休眠アカウントになってしまうこともある。
また、特定の商品を買うために登録した通販サイト、お試しでダウンロードしたスマホアプリなど、最初の1、2回しか利用しなかったオンラインサービスも意外と多いのではないだろうか。こうして忘れ去られてしまう休眠アカウントが、数多く存在するのだ。
なりすましのターゲットに? 休眠アカウントを放置するリスク
では、休眠アカウントをそのまま放置することで、どんなリスクが考えられるのか。
2020-04-06 20:17:53