スマートフォンメーカーがSIMカードを提供する例としては、アップルの「Apple SIM」などがありますが、中国ではシャオミがMVNOとして自社ブランドのSIM販売を行っています。シャオミは1年間10GBの無料データ利用分を組み合わせた「Mi Play」というスマートフォンも過去に販売しており、積極的に「端末+回線」を展開しているのです。
現在シャオミが販売しているSIMカードは月額制ですが基本料金は100円程度から数百円。利用できるデータは1か月3GBや10GBといった定額制または、追加で1日1元(約15円)払い1日800MB使えるプランなど4種類。大量にデータを使うユーザーは大手キャリアを使ってもらい、シャオミのプリペイドSIMではむしろ小容量利用ユーザーを意識した料金になっています。
シャオミがプリペイドSIMを販売するのは、スマートフォンを買ってもらったあとでも継続した収入を得るため。プロモーションのSMSを送るといったこともできます。スマートフォンとSIMをセットで購入できれば、料金を比較してシャオミのSIMに乗り換えようと考える人も出てくるでしょう。キャリアが展開する特定のサービスを使わないのであれば、SIM選びは料金や回線品質で自由に選べます。このあたりは完全SIMフリー市場の中国のメリットの1つでもあります。