アウディは3月30日、新型『A3スポーツバック』(Audi A3 Sportback)の欧州納車を、5月から開始すると発表した。ドイツ本国でのベース価格は、2万8900ユーロ(約345万円)と公表されている。
◆ワイドなシングルフレームグリルと大型エアインテーク
4世代目となる新型は、コンパクトなプロポーションとスポーティなデザインが特長。コンパクトなボディサイズに、広い室内を追求する。ボディサイズは、全長4340mm、全幅1820mm、全高1430mm、ホイールベース2640mmだ。従来型と比較すると、全長と全幅は、それぞれ約30mm拡大した。全高とホイールベースは変わっていない。
フロントには、ワイドなシングルフレームグリルと大型エアインテークを装着する。ショルダーラインは、ヘッドライトからリアライトまで、滑らかに伸びている。ショルダーラインから下のボディパネルには、アウディの新しいデザイン要素が導入され、ホイールアーチをより強調する凹面形状とした。
マトリクスLEDヘッドライトには、デジタルデイタイムランニングライトを採用する。このライトは、3×5配列のLEDで構成された。個性的なライトシグネチャーを生み出すことで、新型A3スポーツバックであることを、すぐに識別できるという。
◆高いクオリティを追求したインテリア
新型の室内には、新しいシフトレバー、アルミまたはカーボンのインレイ、新デザインのドアオープナー、ブラックパネル調のインストルメントパネルなどが採用され、高いクオリティが追求されている。
荷室は380リットルの容量を備える。後席を折りたためば、最大で1200リットルに拡大する。積載フロアは、異なる高さに設定することが可能だ。オプションの電動式テールゲートは、バンパー下に足先で蹴る動作を行うことにより、自動で開閉できる。
新型には、10.1インチのタッチディスプレイを標準装備した。このディスプレイは、インストルメントパネル中央に一体化しており、手書き文字入力に対応し、音によるフィードバックを提供する。日常会話に対応したボイスコントロールで操作することもできる。
◆12.3インチのアウディバーチャルコックピットプラス
また、デジタル表示のインパネが標準装備された。このメーターパネルは、マルチファンクションステアリングホイールを介して操作できる。オプションの「アウディ バーチャルコックピット」には、ナビゲーションマップの拡大表示などの機能が追加された。「バーチャルコックピットプラス」のディスプレイサイズは、12.3インチだ。スポーティなグラフィックを含む3種類のビューが切り替えられる。重要な情報をフロントガラスにカラーで投影するヘッドアップディスプレイは、オプションだ。
MMI操作コンセプトは、新しい第3世代のモジュラーインフォテインメントプラットフォームによって、機能が強化された。演算能力は従来型の10倍。電話機能やLTE-アドバンスト規格に対応した「Audi connect」サービスを含むコネクティビティ関連のすべての機能に加えて、Wi-Fiホットスポット機能も組み込んだ。
個々の設定は、最大6つのユーザープロファイルに保存できる。これには、空調コントロール、シートポジション、頻繁に利用するナビゲーションの目的地やメディアが含まれる。ルート案内は、さらに簡単で便利なものになった。例えば、ナビゲーションでは、交通状況の予測、「Google Earth」による高解像度の衛星画像、多くの欧州の主要都市の詳細な3Dモデルが表示される。