地球よりも重力が少なく放射線が多い宇宙では、人間が生きていくために数々の問題がありますが、「宇宙で食べても安全な野菜を育てることができるのか?」という点も研究段階にあります。そんな中、研究者の新たな発表により、宇宙で育てたレッドロメインレタスは「新鮮でおいしく、栄養豊富で食べても安全だ」ということが示されました。
Frontiers | Microbiological and Nutritional Analysis of Lettuce Crops Grown on the International Space Station | Plant Science
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpls.2020.00199/full
Space-grown lettuce is safe to eat, says study. Delicious, say astronauts - CNN
https://edition.cnn.com/2020/03/06/world/space-lettuce-iss-scn/index.html
宇宙では料理をすることができず、食べ物のかけらが宇宙船内で飛び散り故障を招く可能性があることから、宇宙飛行士たちの食事はレトルト食品やパッケージ食品が中心になります。しかし、食料の備蓄が飛行距離を左右することもあって、将来的には「地球に依存しない」食料サイクルが必要だと考えられています。
このため、NASAは2013年から宇宙で野菜の自家栽培を開始。2020年時点では、3種のレタスのほか、白菜、水菜、ケール、百日草などが育てられています。この宇宙栽培プロジェクトは「VEGGIE」と呼ばれています。