数週間前のリークのあと、今週Apple/BeatsのPowerbeats最新バージョンが登場した。多くの噂が間違えていたことのうち重要な点の1つは、その商品名だ。新製品の商品名は「Powerbeats 4」ではない。少なくとも今のところは。その代わりに、同社はよりシンプルな「Powerbeats」という名前を採用し、ナンバリングルールにある種の乱れが生じている。
この名前が選ばれた理由のひとつは、今回のBluetoothヘッドフォンを定評のあるPowerbeats Proと区別するためだ。新しいモデルは、おなじみのネックバンド型(イヤフォン本体がケーブルで繋がれたデザイン)を踏襲しながら、Proの持つ多くの機能を新たに採用したものだ。
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間違いなく、このデザインの方が好きな人もいる。正直なところ、私はProの方が大好きなのだが、使用していないときにヘッドフォンを首にぶら下げておけることは便利だ。もしその点に惹かれないなら、15時間に伸びたされているバッテリー寿命はどうだろう? もちろん巨大なケースを持ち歩けば、Proは24時間使うことができる。しかし新製品のPowerbeatsにケースはないが、Lightningケーブルで約5分間充電するだけで、1時間の再生が可能となっている。
まだその気にならない? それでは新しいヘッドフォンの価格は、Proが249ドル(約2万6400円)するのに対して149ドル(約1万5800円)となるという点はどうだろうか。正直なところ、ここが一番アピールするポイントだろう。100ドル(約1万600円)の差はかなり大きい。新製品はアップグレードされたデザイン、新しいコンポーネント、ワイヤレス無線のアップデートなどによって、ハイエンドデバイスに近づいたために、プレス資料では、PowerbeatsはPowerbeats 3ではなくProと比較されている。
Proと同様に、イヤーフックを採用しているためフィット感には満足できるものだ。それらはAirPodsよりはかさばるものの、耳の前部にかかる重さをある程度取り除くという、とても良い仕事をしてくれる。またジムでかけたままにする場合でもはるかに優れている。さらに、IPX4の耐水性もある。
ボタンの配置はProと似ているが、左右のボタンは異なっている。右耳側には音量調整と大きな再生ボタンがあり、左耳側には電源、ペアリングボタンがある。この非対称性は、Proには不要の電源ボタンが必要となったためではないかと思う。私はProが採用しているダブルボタンの方が好きだが、それは小さな問題だ。また個人的にはLightningポートよりもUSB-Cポートの方が好きだが、それはAppleのやり方だ。
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新しいPowerbeatsは素晴らしい新製品だが、もし前世代を所有しているなら、積極的に買い替えるほどではないだろう。またProのほうが、価格以外のすべての点において優位性を保っている(残念なことに、アクティブノイズキャンセリングはまだ搭載されていない)。しかし、3月18日に店頭に並べば、149ドル(約1万5800円)の新製品は堅実な売れ筋となるだろう。