Microsoft(マイクロソフト)は1年前から「Edgeブラウザ」の大きな変更を予告していました。2年前にはGoogle(グーグル)のChromiumのコードをベースにすると発表され、α版やβ版、そしてmacOS版も登場しました。昨日公開された新バージョンのEdgeはその正式版で、ウェブの読み込みが格段に改善されています。そして何より、Internet Explorerの最後の痕跡が消えたのです。
ブラウザエンジンがIE派生→ChromeのBlinkエンジンへ
Internet ExplorerとEdgeはロゴは同じですが、これまではどちらも 「Trident」 から派生した 「EdgeHTML」 というブラウザエンジンにて動作していました。これは、以前は多くのウェブページがInternet Explorerでの動作を前提としていたので、理にかなっていたのです。しかし現在は、Google(グーグル)の「Chromeブラウザ」で見栄えの良いウェブページを作成することに、多くのウェブページデザイナーが集中しています。
Chromeは「Blinkエンジン」を使用しており、ソースコードはオープンソースのChromiumプロジェクトに由来しています。そして昨日ローンチされたEdgeも、BlinkとChromiumに依存しているのです。
これにより、Edgeでウェブサイトの表示が崩れることは大幅に減るはずです。新しいEdgeのダウンロードは、microsoftedge.comからどうぞ。これは昨年11月にリリースされたベータ79と、基本的には同内容のようです。また、以前のバージョンのEdge、IE、あるいはChrome、Safari、Firefox、その他のブラウザからデータをインポートすることもできます。ただし複数のEdgeブラウザ間でデータを同期するには、Microsoftアカウントが必要です。
現在のEdgeユーザー(Windows 10なら標準搭載されている)への自動アップデートは、来週から開始される予定です。ただし、最初の自動アップデートは全Edgeユーザーの1%からと、ゆっくりと始まります。すべてのEdgeユーザーが新バージョンに移行するには、4〜6週間かかると案内されています。一方、エンタープライズ向けのWindows 10の場合は、IT管理者による管理が必要となりますよ。