アメリカ・ラスベガスで2020年1月7日~10日(現地時間)に開催された世界最大規模の展示会「CES 2020」。メインは家電ながら、ここ数年は幅広いジャンルの最新テクノロジーが集結するイベントとなり、まだ出展数はわずかながら、「Digital Money」というジャンルも確立されてきた。そんな「CES 2020」で見つけた、2つのデジタルカードについて紹介しよう。
Sands Expo会場の「Digital Money」のコーナー。
仮想通貨を管理できるデジタルウォレット
まず1つ目が、台湾のスタートアップ「AuthenTrend Technology Inc.」の『AT.WALLET』。これは指紋認証に対応したクレジットカードタイプのデジタルウォレット。中にはビットコイン(Bitcoin)やビットコインキャッシュ(BitcoinCash)、イーサリアム(Ethereum)などの仮想通貨が登録できる。
ビットコインなどが登録できる『AT.WALLET』。
特徴はカード本体に指紋認証機能を備え、セキュリティに配慮した形でカード機能を有効にできるところ。最初に指紋データを登録し、そのデータをカード自体に格納することで認証する。登録できる指紋は8本まで。
カード自体に通信機能はなく、Bluetoothでスマホやタブレット、パソコンなどと連携。現在はiOS、iPad、macOSに対応する。カードで指紋認証するとアプリ内のビットコインアカウントなどにアクセスでき、送金などの操作が可能になる。カードにディスプレイ画面があり、QRコードを表示できるので、リアル店舗での買い物にも対応。これらの機能については、国内で実用新案特許を取得済みだ。
2020-01-17 17:14:55