スマートフォンなどから、誰でも簡単に商品の売り買いができるフリマアプリ「メルカリ」。品物が届いてから出品者に入金されるシステムのため、安心して楽しめると人気だ。しかし、この「メルカリ」などのフリマアプリを利用した詐欺が横行していると話題になっている。こうして話題になったのは、被害者たちのツイートがきっかけである。
メルカリで商品購入
無事に商品が届いたと勘違いしてメルカリ支払い完了
後日、家電屋からも請求がくる
購入者の情報で後払い通販を受け取らせ、メルカリで金を盗む手口
気付いた時には出品者(犯人)ドロン
こんな詐欺が普通に落ちてますよ
途中で気付いて良かったー #メルカリ #詐欺 #paidy
— caa (@carjapan5)
January 10, 2020
from Twitter
昨日あげたメルカリ詐欺、paidy詐欺の動画 https://t.co/xwCY3VvZwS
でDMで問い合わせが何件かありますが、簡単に言うと詐欺師が私の住所氏名でビックカメラで商品をpaidyで購入し送り主もお届け先も私の住所氏名で送り付けてメルカリの決済額を貰って翌月メールで来るpaidyの請求は無視するやり方です
— BJ(クリーム系男子)⛺️ (@BjCamping)
January 14, 2020
from Twitter
「メルカリ」の落とし穴
「メルカリ」では、配送方法が選択できる。「らくらくメルカリ便」、または「ゆうゆうメルカリ便」以外の「ゆうパック」などの配送方法が指定されていた場合、出品者に住所などを知られてしまう。これが今回の詐欺に繋がった。
利用された「Paidy」
詐欺に利用されたのは、オンラインショップなどで簡単に利用できる決済サービス「Paidy」。事前登録やクレジットカードは必要なく、携帯電話とメールアドレスさえあれば誰でも決済できるサービスである。通常は、購入者がコンビニや銀行でまとめて月に1回支払うのだが、もし購入者が商品の代金を支払わなかった場合は、商品の送付先に請求書が届くシステムになっている。
悪質な詐欺の手口
「メルカリ」と「 Paidy」を利用した詐欺は、以下のように行なわれた。
詐欺師となる出品者は、無在庫のままメルカリなどに出品
落札されたら、「Paidy」を利用してビックカメラなどのサイトから商品を購入し、配送先として落札者の住所を入力
落札者に「ビックカメラ」などから直接荷物が届く
落札者が「受取連絡」をし、出品者に振り込まれる
翌月、落札者にPaidyから支払い通知がくる
つまり、詐欺師は商品を送らずとも、商品代金を得ることができるのだ。一方で商品の購入者は、メルカリへの支払いとビックカメラなどのサイトへの支払いを二重で行なわなければならない。
どうすれば防げる?
こうした詐欺は、防ぐことができる。商品購入前であれば、配送方法を「らくらくメルカリ便」、または「ゆうゆうメルカリ便」に設定してもらい、出品者に住所を知らせないこと。商品購入後であれば、出品者ではなくサイトから直接商品が届いた場合は受け取らないこと。商品が届いた際に不審な点があれば、受け取り連絡を押さず冷静に判断したい。
詐欺師の特徴
被害に遭った方は、詐欺師のアカウントページの特徴として、同じ商品が安価で大量に売られている点を挙げている。