米ラスベガスで開催されているCES 2020で、パナソニックが世界初のHDR対応VR Glassを披露しています。さっそくデモを体験してきました。
今回披露されたVR Glassではメガネの"つる"の端にUSB Type-Cコネクタを装備。ここから電源と映像を流し込む合理的なデザインです。ディスプレイはKopin社のマイクロOLEDで、4K解像度のパネルを2枚搭載します。VR映像としては6K以上のソースを用いることでデバイス本来の質を活かせるそうですが、なにより驚いたのは「メッシュ感」のなさ。
メッシュ感とは「スクリーンドア効果」とも言いますが、画素間の隙間が目で見えてしまうことです。これがあると興ざめですが、このVR Glassは極めて高精細なOLEDデバイスにより、まるで映画スクリーンのようにシルキーな映像。
パナソニックが4K映像のデモで使う、6K撮りにてジャズクラブを映した4K映像があるのですが、これを最新の4K OLEDで観ているかのような高画質で楽しめます。ここまで高画質だと、あまり"疲れ"のようなものも感じません。正直、VRは脳みそ疲れるから嫌だ......なんて人でも期待して欲しいぐらいですよ。
掛け心地もよく、ゴーグル型なんてリアリティないよねと思っていた僕も、これならば結構イケるんじゃないか?? と考えを改めました。
もちろん、通常のVR映像も美しく、しかも応答性も良かったことを報告しておきます。
そしてもうひとつ。
実はレンズが交換式で、交換することでさまざまな視力のひとに対応できます。メガネをしたままVRゴーグルをするのではなく、そもそもこのVR Glassに自分用のレンズを簡単に装着できます。また、瞳間の距離もブリッジ部をクルクルと回すことで簡単に調節できるのです。
このあたりは僕のYouTubeチャネルにて交換の様子を紹介していますから、ぜひチェックしてみてください。