LINE株式会社とエムスリー株式会社の合弁会社であるLINEヘルスケア株式会社は、いつでも医師とLINEでつながるオンライン健康相談サービス「LINEヘルスケア(β版)」をiOSにて提供開始。なお、Androidは2019年12月19日より提供している。
いつでも専門医に健康相談
同サービスは、24時間365日オンラインで医師に健康相談ができるサービスだ。相談には2種類あり、チャット形式で医師に相談できる「いますぐ相談する(相談を予約する)」と、テキストメッセージで詳しく医師に相談できる「あとから回答をもらう」から相談内容に応じて選択可能。ただし、「いますぐ相談する」を選択した場合、時間や医師の状況により、すぐに医師とマッチングできないこともあるようだ。
現在、相談可能な診療科目は、内科・小児科・産婦人科・整形外科・皮膚科となっている。β版の利用料金は、「いますぐ相談する」の場合30分2,000円(税込)、「あとから回答をもらう」の場合は48時間、1000文字までで1,000円だ。
なお、2020年1月19日まで「LINEヘルスケア 先行体験キャンペーン」を実施。初めて相談し、相談終了後にアンケートに回答すると、先着1,000名に999円相当のLINE Pay残高が進呈される(LINE Pay登録、「LINEヘルスケア」公式アカウントを友だち追加必須)。
充実の医療PFを目指す
近年の法律の改正により、オンライン診療料の新設や、オンライン服薬指導(条件付き)の解禁など医療のIT化が進行中だ。また、インターネットを通じて、多くの医療や健康に関する情報を得ることができるようになったものの、医療の知識を持たないユーザーは判断に悩むこともあるだろう。
さらに、「医療など専門性の高い分野の情報については、まずは専門家に相談してほしい」という医療従事者からの声がある一方で、地方の医師不足や高齢化社会による患者数増加、医療機関での待ち時間などが問題視されているのも現状だ。
そんな中、医療と人を最適な距離に近づける第一歩として誕生したのが「LINEヘルスケア(β版)」である。
同社は今後、遠隔健康医療相談にとどまらず、LINEが保有する8,200万人のユーザーベースと、「m3.com」における28万人以上の医師会員および16万人以上の薬剤師会員基盤に加え、エムスリーグループの医療分野における知見やノウハウを活かし、医療Q&A、オンライン診療、処方薬の宅配など幅広いサービスを届ける医療プラットフォームを目指していくとのこと。
同社の目指す医療プラットフォームは、高齢化や医師不足などによる医療の課題を解決に導いてくれそうだ。