昨年5月に倒産した米AnkiのAIロボット「Vector」の資産一式を、米ゲーム会社のDigital Dream Labsが買収した。同社がKickstarterのブログで1月5日(現地時間)にVectorの開発を継続すると発表した。
Vectorは、Ankiが2018年10月に発売した、同社としては4世代目になるAI搭載愛がんロボット。オフラインでも動くが、音声での呼び掛けへの反応などにはクラウドサーバ側での処理が必要だ。Digital Dream Labsはサーバも引き継いだので、「Vectorが“死ぬ”心配をする必要はもうない」。
Digital Dream Labsは昨年の12月24日に、「Vectorは死なない。Digital Dream Labsが第2の父になる」とツイートしていた。
Digital Dream Labsは、向こう1、2カ月中に今後の計画をKickstarterで発表する計画。現時点では、ユーザーがオフラインでもVectorをかわいがれるように「Escape Pod」を開発することと、ユーザーが自分のサーバでVectorをホストできるよう、「Dev Vector」を開発することを予定している。ユーザーはDev Vectorを介してVectorをカスタマイズできるようになる見込みだ。