2010年代が終わり、2020年に突入。実売データランキングで10年代を振り返る。ここでは携帯オーディオを取り上げる。2010年代、携帯オーディオ市場は縮小が続いた。スマートフォンの登場・普及によりユーザーがそちらに流れたことが主な要因だ。そんな中、最も売れた製品は2012年10月発売の「iPod nano 16GB(7th)」だった。TOP10入りした機種をみると、どれも2010年前後に発売されたものだ。アップルはiPhoneを主力製品に切り替え、classic、shuffle、nanoといったiPodのシリーズを終了させている。それに代わってソニーのウォークマンがシェアを上げているのが現状だ。サブスクリプション型の音楽サービスが一般的になり、スマホで音楽を聴くスタイルがより一層スタンダードになっている現状、専用の音楽プレーヤーの立場は厳しくなりつつあるが、ハイレゾに対応するなど音質にこだわるユーザーへの訴求で差別化を図る向きもある。2020年代、携帯オーディオの行く末を見守っていきたい。1位 iPod nano 16GB(7th)発売月 2012年10月発売(アップル)2位 iPod touch 32GB(5th)発売月 2012年10月発売(アップル)3位 iPod touch 32GB(4th)発売月 2010年9月発売(アップル)4位 iPod nano 8GB(6th)発売月 2010年9月発売(アップル)5位 iPod nano 8GB(5th)発売月 2009年9月発売(アップル)6位 iPod touch 8GB(4th)発売月 2010年9月発売(アップル)7位 ウォークマン Sシリーズ 8GB(NW-S754)発売月 2010年10月発売(ソニー)8位 iPod nano 16GB(6th)発売月 2010年9月発売(アップル)9位 ウォークマン Eシリーズ 2GB(NW-E052)発売月 2010年10月発売(ソニー)10位 ウォークマン Sシリーズ スピーカー付 8GB(NW-S754K)発売月 2010年10月発売(ソニー)
iPod nano(第7世代)(左)、ウォークマン Sシリーズ(中央)、iPod touch(第5世代)
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