ドローンはヘリコプターや衛星と異なり、安価ですばやく航空写真やムービーを撮影できることから、災害救助などの場面で重要な役割を果たすツールとなりつつあります。そんなドローンを使用して、ドローンによって撮影されたムービーから、被災者のSOSメッセージを認識する「DroneAid」のオープンソースライブラリをIBMが公開しています。
Automate post-disaster checks and foster offline communication – IBM Developer
IBMによって公開されたDroneAidは、航空写真から検出したSOSメッセージを表すシンボルを認識します。DroneAidはオープンソースの画像注釈ツール、Cloud Annotationを使用して視覚認識の学習を行い、オブジェクト検出機能を使用して「SOS」などのシンボルを識別します。
記事作成時点でDroneAidが認識するシンボルは以下の画像の通り。被災者は、以下のシンボルキットを使用するか、チョークなどで地面や紙に各シンボルを描くことで助けを求めることができます。記号は国連人道問題調整事務所(OCHA)が提供するアイコンを参考に作られています。
SOSと書かれたシンボルは、重傷者がいる場合など、すぐに助けを必要としている場合に使うシンボルです。
大きな被害がなく、被災者が全員生存しており特に助けが必要ない場合は以下のシンボルを使用します。
水滴のシンボルは水不足を伝えるためのものです。
麦のような絵が描かれたシンボルは、食料不足を伝えるためのシンボルです。以下のシンボルは、建物の倒壊で被災者が避難する場所がなくなるなど、避難所が必要であることを示します
2019-12-30 01:37:21