日常に潜む「お悩み・ギモン」=「もやもや」を学術的に解決するもやもや解決ゼミ。
▶意識が高くなりすぎる「大二病」……かかってしまう原因は? 心理学者に聞いてみた #もやもや解決ゼミ
みなさんは「AI(artificial intelligence/人工知能)」について、どこまでご存じです?
「日本で最も共感力のあるAI」として有名な「元女子高生AIりんな」や、「感情エンジン」と「クラウドAI」を搭載した感情認識ヒューマノイドロボット「Pepper(ペッパー)」なら知っているよ! という方も多いのではないでしょうか。
では、現在「金融」「製造業」「経営分析」「コールセンター」など、さまざまな産業でAIが活躍していることもご存じでしょうか?
近い将来AIは人間の仕事を奪っていくのか、それとも人間の新しいパートナーとして共存していくのか。
今回は大阪大学 石黒浩教授に回答してもらいました! 石黒先生は、人間そっくりなアンドロイドの製作を手掛けるなど、ロボット、AIの日本を代表する研究者です。
進化・発達すると、AIは人から仕事を奪うようになりますか?
人間と「AI」や「ロボット」は切り離せない関係にあります。
「人間とは何か?」とは、科学技術の永遠のテーマですが、少なくとも言えることは、人間はそうした科学技術なしに人間にはなれないということです。
人間は道具や技術を使う動物で、それ故人間なのです。人間は常に技術によって能力を拡張し、進化しています。未来においても、より優れた技術を開発し、さらに進化していきます。そう考えれば、技術が人間の仕事を奪うというのは、間違った考え方のように思えます。
技術を使って、人間はより豊かになります。
むろんその技術を使うためには、技術を学ぶ必要があり、教育に費やす時間は今よりも長くなると考えられます。