オン・セミコンダクタ―の自動運転車向けの最新センサー技術のイメージ
オン・セミコンダクター(ON Semiconductor)は、2020年1月に米国ラスベガスで開催されるCES 2020において、自動運転車向けの最新ライダー(LiDAR)技術を出展し、デモを行うと発表した。
オン・セミコンダクターはCES 2020において、短距離、中距離、長距離のライダーアプリケーション用に設計された業界初の高解像度かつ広い視野の単一光子アバランシェダイオード(SPAD)アレイのデモを行う予定だ。
SPADアレイとは、車両周囲のモノクロイメージと深度マップを同時に生成する低照度光子検出機だ。この技術の低密度バージョンは、2m以上の距離では機能せず、また明るい照明条件では充分な信頼性を実現できていない。オン・セミコンダクターの新しいデバイスは、高い柔軟性を持っており、スキャンやフラッシュなど、さまざまなシーンの照明アーキテクチャとして使用できるという。
またCES 2020では、車載イメージング技術に関する多くのデモ展示を行う。これには、低照度かつ霧環境で動作する先進運転支援システム(ADAS)向けの8.3MP車載イメージセンサーをはじめ、ロボットタクシー市場のニーズへの対応を目的としたドライバーと乗員モニター用の12MPイメージセンサーが含まれる。
また、1個のセンサーで長距離と短距離の両方の運用を可能にしたADAS用の新しいマルチモーダルレーダー機能の「MIMO+」も紹介する、としている。